科学

鏡は左右じゃなく前後が逆だった?錯覚の正体

2026年 · 読了3分
鏡は左右じゃなく前後が逆だった?錯覚の正体

鏡が左右を逆にするというのは勘違いです。鏡が本当に逆にしているのは、前と後ろ(奥行き)なのです。

鏡の前で右手を上げると、鏡の中の自分は左手を上げているように見えます。だから「鏡は左右を逆に映す」と、多くの人が思っています。ところがこれは、私たちの脳がつくり出した大きな勘違いなのです。

鏡が逆にしているのは奥行き

鏡が実際にひっくり返しているのは、左右ではありません。前と後ろ、つまり奥行きです。鏡に向かって手を前に突き出してみてください。鏡の中の手は、向こうへではなく、こちら側に向かって突き出されます。前後だけが反転しているのです。

脳が「振り向いた相手」を想像する

では、なぜ左右が逆に感じるのでしょうか。それは、私たちが鏡の中の自分を「振り向いてこちらを向いた別人」だと無意識に想像してしまうからです。人が振り向けば、その人の右手は自分から見て左側に来ます。この思い込みが、左右反転の錯覚を生んでいるのです。

文字が反転して見えるのも同じ

鏡に文字をかざすと左右が裏返って見えるのも、同じ理由です。実際には奥行きが反転しているだけなのに、脳が「裏返った紙を向こう側から見ている」と解釈するため、左右が逆に感じられます。犯人はいつも、鏡ではなく私たちの脳なのです。

今度、鏡の前で手を前後に動かして試してみてください。逆になっているのが左右ではなく奥行きだと、自分の目で確かめられます。

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