100万秒・10億秒・1兆秒は何年?秒を年に直すと
100万秒は約11.6日、10億秒は約31.7年、1兆秒は約3万1700年です。1兆円や1兆個という言葉は日常に出てきますが、秒に置き換えたとたん、人類の歴史がまるごと入るほどの長さになります。
桁が3つ増えただけで、感覚が追いつかなくなる。その落差を計算で確かめ、自分の誕生日で10億秒を体験する方法まで紹介します。
秒を年に直した一覧
先に答えをまとめます。1万秒から1兆秒まで、10倍ずつ増やしたときの長さです。
| 秒数 | 日数に直すと | 年に直すと |
|---|---|---|
| 1万秒 | 2時間46分40秒 | — |
| 10万秒 | 1日と3時間46分40秒 | — |
| 100万秒 | 11日と13時間46分40秒 | 約0.03年 |
| 1000万秒 | 約116日 | 約3.8か月 |
| 1億秒 | 約1157日 | 約3.17年(3年2か月) |
| 10億秒 | 約1万1574日 | 約31.7年 |
| 100億秒 | 約11万5741日 | 約317年 |
| 1兆秒 | 約1157万日 | 約3万1689年 |
1日は86,400秒なので、秒数を86,400で割れば日数が出ます。100万秒がちょうど11日と13時間46分40秒になるのは、この割り算の結果です。
赤ちゃんは生後12日目に、生まれてから100万秒を迎えます。100億秒を今年からさかのぼると1709年ごろ、江戸時代の中ごろに届きます。
1年を何秒で数えるか
年に直すときは、1年を何秒と置くかで答えが少しだけ変わります。候補は3つあります。
1つ目は365日ちょうどで、31,536,000秒。2つ目はグレゴリオ暦の平均です。国立天文台暦計算室によると、この暦は400年に97回のうるう年を置きます。そのため平均の1年は365.2425日で、秒にすると31,556,952秒です。
3つ目は季節が一巡する長さ(回帰年)で、約365.2422日、秒にすると約3155万6926秒です。この記事の表はこれで計算しています。
1兆秒を割ると、365日では約3万1710年、残り2つではどちらも約3万1689年です。差は20年ほどで、「約3万1700年」という答えはどの数え方でも動きません。
100万・10億・1兆の落差
100万・10億・1兆という並びは、英語の数の区切りと一致しています。100万がミリオン、10億がビリオン、1兆がトリリオンです。
日本語は万・億・兆と4桁ごとに名前が変わりますが、英語は3桁ごとに変わります。1兆は1万億、つまり1億の1万倍です。
海外のニュースで「ビリオン」と聞いたら10億、「トリリオン」なら1兆。秒に直すと、ビリオンは約32年、トリリオンは約3万2000年です。
同じ「大きい数」でも、秒に直すと差がはっきりします。100万秒は約11.6日、10億秒は約31.7年、1兆秒は約3万1700年。
100万秒は長めの夏休み、10億秒はひとの人生の3分の1ほどです。ところが10億秒から1兆秒までは、そこからさらに1000倍離れています。10億秒の節目は多くの人が生きているうちに迎えますが、1兆秒を生きた人は1人もいません。
「1億円」と「1兆円」は字面では一字違いですが、実際には1万倍の開き。桁が増えるという言葉が意味しているのは、この距離です。
10億秒は31歳8か月
10億秒は約1万1574日です。生まれた日から1万1574日目が、自分が生きてきた時間がちょうど10億秒を超える日になります。
たとえば2000年1月1日に生まれた人なら、10億秒に達するのは2031年9月9日。年齢でいえば31歳と8か月ほどです。
家で確かめるなら、表計算ソフトが便利です。セルに生年月日を入れ、別のセルで「そのセル+11574」と足し算すると、自分の10億秒の日付が表示されます。
コンピューターの世界にも同じ節目がありました。多くのコンピューターは、1970年1月1日0時(協定世界時)からの経過秒数で時刻を数えています。これを「UNIX時間」と呼びます。
このUNIX時間が10億秒に達したのは、2001年9月9日1時46分40秒(協定世界時)でした。1970年から数えて31年と8か月ほどで、ここでも10億秒=約31.7年の関係が確かめられます。
次の節目は約21億秒です。古い仕組みのコンピューターは、この秒数を最大2,147,483,647までしか記録できません。その上限に届くのが2038年1月19日3時14分7秒(協定世界時)で、「2038年問題」と呼ばれています。
1兆秒前の日本列島
1兆秒前がいつなのかを考えると、長さが実感に変わります。約3万1700年前は、後期旧石器時代のただ中です。
東京大学によれば、ホモ・サピエンスが日本列島にやってきたのは約3万8000年前。1兆秒前の日本列島には、すでに人が暮らしていました。
海部陽介教授らの研究チームは2013年から2019年にかけて、当時あった材料と道具だけで丸木舟を作り、台湾から与那国島までの200kmを超える航路を渡る実験に取り組みます。2019年7月、舟は45時間かけて与那国島にたどり着きました。
1兆秒とは、その丸木舟の時代から今日までを一続きに数えた長さです。
そもそも1秒とは何か
秒はかつて地球の動きをもとに決められていました。情報通信研究機構(NICT)によると、1956年までの1秒は「1日の長さの86,400分の1」です。
ところが地球の自転の速さは一定ではありません。そこで1956年に、1900年の1年の長さの「31,556,925.9747分の1」を1秒とする定義へ切り替わりました。この3155万6925という数字は、先ほど1年の秒数として使った値とほぼ同じです。
そして1967年、基準は原子に移ります。現在の1秒は、セシウム133原子が出す特定の電磁波が9,192,631,770回振動する時間です。
原子の1秒と地球の自転は少しずつずれるため、時計にはときどき1秒が足されてきました。これが「うるう秒」です。NICTの一覧では、2017年1月1日の挿入が第27回にあたります。
1兆秒を数え切るには、この振動を約92垓(がい)回数えることになります。数字で書けば、92のうしろに0が20個並ぶ回数です。
大きな数は体の単位に翻訳する
大きな数の感覚が狂うのは、私たちが数を桁ではなく文字の見た目で受け取ってしまうからです。対策は単純で、時間や距離のように体で分かる単位へ翻訳することです。
1兆円を1秒に1円ずつ使い続けると、使い切るまでに約3万1700年かかります。1億円なら3年2か月ほど。
暗算で翻訳するなら、1年を「約3150万秒」と覚えておくと便利です。この数は円周率に1000万をかけた3141万6000とほぼ同じで、差は0.5%もありません。「1年は円周率×1000万秒」と覚えれば、1兆÷3141万6000で約3万1800年と、すぐに見当がつきます。
80年の人生を秒に直すと約25億秒です。1兆秒は、その約400人分をつなげた長さにあたります。
よくある疑問
- 1億秒は何年ですか?
- 約3.17年、日数では約1157日です。3年と2か月ほどなので、小学1年生の春に数え始めると、4年生の初夏に1億秒を迎えます。
- 1年は何秒ですか?
- 365日の年は31,536,000秒、うるう年は31,622,400秒です。うるう年を平均した1年(365.2425日)なら31,556,952秒になります。
- 100万秒は何日何時間ですか?
- 11日と13時間46分40秒です。月曜の朝に数え始めると、翌週の金曜の夜遅くに100万秒に達します。
まとめ
100万秒は約11.6日、10億秒は約31.7年、1兆秒は約3万1700年です。1年を365日で数えても暦の平均で数えても、この答えはほとんど変わりません。
10億秒は人の人生の中に収まりますが、1兆秒は旧石器時代までさかのぼります。まずは自分の誕生日に1万1574日を足して、10億秒の日がいつ来るか調べてみてください。
参考にした資料