雑学

夜の自転車は前後にライト必須、自転車大国オランダの決まり

2026年7月 · 読了2分
夜の自転車は前後にライト必須、自転車大国オランダの決まり

オランダでは夜に自転車へ乗るとき、前に白か黄色、後ろに赤のライトをつけることが法律で決まっています。根拠は道路交通規則RVV1990の第35条です。

色まで細かく指定されていて、点滅させるのは違反になります。ただし、ライトは自転車本体についていなくてもかまいません。

法律は色まで決めている

RVV1990の第35条は、二輪の自転車に「前方に掲げる白または黄色の光」と「後方に掲げる赤い光」を求めています。「明かりをつけること」ではなく、色そのものが条文に書き込まれています。

点灯が必要なのは夜だけではありません。昼間でも視界がひどくさえぎられるときは、同じように点けます。濃い霧や大雨の日中も対象です。

ライトは体につけてもよい

条文には続きがあります。前のライトは乗っている人が胸に白か黄色の光をつけていれば、自転車になくてもよい

後ろの赤いライトも、本人か、後ろに乗っている同乗者が背中につければ認められます。2008年11月に規則が変わり、衣服やかばんに留めるタイプが合法になりました。

ただし、つけてよいのは上半身、つまり胸と背中だけです。頭や腕、脚に取り付けたライトは認められていません。

点滅させるのも不可です。夜のオランダで自転車を借りるとき、日本から持っていった点滅ライトがそのままでは使えない、ということになります。

反射板もセットで義務

ライトだけでは足りません。オランダ政府の案内によると、自転車には後ろに赤い反射板(三角形の形は不可)、車輪またはタイヤに白か黄色の反射、ペダルに4つのオレンジ色の反射板が必要です。

ライトの電池が切れても、車のヘッドライトを受けて光り返す備えが残る形になっています。

日本の決まりとの違い

日本にも夜間の灯火義務はあります。ただし中身が違います。

東京都道路交通規則では、自転車の前照灯は白色または淡黄色、尾灯は赤色と決められている一方で、後ろについては反射器材を備えていれば尾灯をつけなくてよいとされています。つまり日本は反射板で代用できて、オランダは代用できない。

オランダの反射板は、赤いライトの代わりではなく上乗せの装備なのです。

無灯火は75ユーロ

守らなければ反則金です。オランダの交通団体ANWBがまとめた2026年の一覧では、必要なときに正しいライトを点けていない場合は75ユーロとされています。

ここまで細かく決めるのは、自転車が日常の交通だからです。オランダ統計局(CBS)の2023年の調査では、自転車は全移動の27パーセントを占め、車に次ぐ2番目の移動手段でした。

6歳以上の1人あたり年に266回、距離にして約1065キロ。最も少ない12月でも、1日平均1.9キロを自転車で走っています。

日の短い季節に、これだけの人が暗い道へ出ていきます。

オランダで自転車を借りるなら、走り出す前に前後のライトを確かめてください。点滅モードになっていないかも一緒に。

日本では親切な装備に見えるものが、あちらでは法律で決められた最低条件です。

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