サハラ砂漠の広さがアメリカ一国とほぼ同じって本当?
サハラ砂漠の面積はおよそ920万平方キロメートル。アメリカ合衆国の983万平方キロメートルとほぼ肩を並べる広さです。
ただし「一面が砂の海」というイメージは正確ではありません。実際に砂丘が占めるのは全体の4分の1ほどで、残りは岩と礫の大地です。
アメリカ一国とほぼ同じ
サハラ砂漠の面積は約920万平方キロメートル。アメリカ合衆国の総面積983万平方キロメートルとほぼ同じ規模です。
日本の国土(約38万平方キロメートル)に置き換えると、およそ24個分にあたります。
この広がりはアフリカ大陸の約31パーセントを占めます。東西の長さはおよそ4800キロメートル、南北は1300から1900キロメートルほどです。
なお砂漠の境界をどこで引くかで数値には幅があり、ブリタニカ百科事典は約860万平方キロメートルとしています。乾燥地帯は年ごとに広がったり縮んだりするため、一つに定まった数字はありません。
「世界最大」の正確な意味
サハラは世界最大の砂漠と紹介されがちですが、正しくは「世界最大の暑い砂漠」です。砂漠という言葉は砂の有無ではなく降水量の少なさで決まるため、氷に覆われた南極大陸と北極域も砂漠に数えられます。
この二つはサハラより広く、サハラは全体では3番目という位置づけになります。
4分の3は砂ではない
砂丘の連なる砂の海はエルグと呼ばれ、サハラ全体のおよそ25パーセントにとどまります。残りを占めるのは、ハマダと呼ばれる岩がむき出しの台地、レグと呼ばれる礫に覆われた平原、ワジと呼ばれる涸れ川、そして塩の平原です。
写真で有名なあの光景は、サハラの一部分にすぎません。もっとも砂丘そのものは巨大で、高さ180メートルを超えるものも珍しくありません。
雨と気温の実際
降水量は場所によって大きく違います。北と南の縁では年間100から250ミリメートル程度ありますが、中央部の極端に乾いた地域では年に1ミリメートルに届きません。
サハラのおよそ31パーセントが、年間10ミリメートル以下という土地です。気温はアルジェリアのブー・ベルヌースで月平均最高47度が記録されています。
砂の表面温度は80度に達し、83.5度という記録もあります。一方で夜は冷えますが、昼夜の差は13度から20度ほど。
沿岸部では10度未満にとどまります。日中に50度、夜は氷点下といった極端な話が語られることもありますが、実測の平均的な差はそこまで大きくありません。
乾いた空気と雲のない空が日中の熱を夜のうちに逃がすため、差そのものは日本の平地より確かに大きくなります。
名前の意味と、またがる国々
サハラという名はアラビア語で砂漠を意味する語に由来します。つまり「サハラ砂漠」は「砂漠砂漠」という重ね言葉です。
またがる国と地域は、アルジェリア、チャド、エジプト、リビア、マリ、モーリタニア、ニジェール、スーダン、西サハラ、そしてモロッコとチュニジアの一部にのぼります。
地図でサハラを見るときは、黄色く塗られた部分を砂だけで想像しないでください。その4分の3は、岩と小石が果てしなく続く土地です。
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