雑学

世界にお金は何種類?旅先で両替が要る理由

2026年7月 · 読了2分
世界にお金は何種類?旅先で両替が要る理由

世界で使われているお金は、およそ180種類です。国連の加盟国は193か国ですから、国の数より通貨の数のほうが少なくなります。

同じ通貨をいくつもの国で共有している例があるからです。それでも旅先で両替が必要になるのは、通貨が国ごとの法律で決まっているからです。

世界の通貨は約180種類

法定通貨として通用している通貨は、世界におよそ180種類あります。ただし、この180がすべて別々に動いているわけではありません。

特定の通貨に価値を固定しているものを除くと、自前で価値が動く通貨は130ほどにとどまります。残りの50前後は、米ドルやユーロといった大きな通貨に値動きを結びつけた「ぶら下がり型」の通貨です。

国の数より通貨が少ない理由

いちばん分かりやすい例がユーロです。ユーロはEU加盟国のうち21か国が使う共通通貨で、2026年1月にはブルガリアが加わりました。

アフリカにも同じ仕組みがあります。1945年に生まれたCFAフランは14か国が共有する通貨で、1ユーロ=655.957CFAフランという固定レートでユーロと結ばれています。

自国の通貨をやめてしまう国もあります。エクアドルは深刻な経済危機のあと、2000年に米ドルを自国のお金として採用しました。

旅先で両替が要る理由

お札や硬貨が「必ず受け取ってもらえるお金」として通用するのは、その国の中だけです。日本では法律により、日本銀行券が法貨として無制限に通用すると定められています。

裏を返せば、その効力は国境の外までは届きません。通貨は国ごとの法律で決まるので、旅先ではその国の通貨に替える必要があるのです。

動くレートと、動かないレート

両替のレートには二つのタイプがあります。CFAフランのように相手の通貨へ固定されている通貨は、1ユーロ=655.957のまま変わりません。

一方、円や米ドルのように市場で取引される通貨は、毎日レートが動きます。同じ1万円を替えても、替える日によって受け取る額は変わるということです。

約180種類のうち独立して動くのは130ほど、という内訳を知っておくと、行き先の通貨がどちらのタイプか見当がつきます。

通貨の数はこれからも減る

通貨の種類は固定された数字ではありません。ユーロを導入する国が増えるたびに、その国の通貨は姿を消します。

ブルガリアの通貨レフも、2026年1月にユーロへ切り替わりました。EU加盟27か国のうち、まだ自国通貨を使っているのはデンマーク、スウェーデン、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニアの6か国です。

デンマークは導入しない権利を認められていますが、残る5か国は条件が整えば導入する立場にあります。

旅行の前に確かめたいのは、行き先の通貨が固定型か変動型かという点です。固定型なら予算が立てやすく、変動型なら替える時期で手取りが変わります。

約180という数字の内訳を知っておくと、両替所の掲示板に並ぶ数字の意味も違って見えてきます。

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